ポイ活のデメリットとは？リスクを回避して安全にポイ活する方法

ポイ活とは？

ポイ活とは「ポイント活動」の略称で、お買い物やサービスの利用などでポイントを貯めたり、貯まったポイントを利用することで節約につなげることを指します。

お得にお買い物ができる、ちょっとしたお小遣い稼ぎができるなどメリットが多いポイ活ですが、ときにはデメリットと感じることもあるようです。

この記事では、ポイ活を行ううえでのデメリットと、デメリットを回避する方法を解説します。

 

 

ポイントの種類

ポイ活で貯めたり使ったりできるポイントには、いくつかの種類があり、大まかに以下の3つの種類に分けられます。

• お店で発行されるポイント（店舗独自のポイントや「Tポイント」などの共通ポイント）
• 決済サービスのポイント（クレジットカードや電子マネーなどのポイント）
• ポイントサイト（ポイ活アプリ）のポイント

 

お店で発行されるポイントや決済サービスのポイントは、支払い金額に応じてポイントが付与されます。ポイントサイトでは、指定された条件を達成することでポイントを獲得できます。

 

 

ポイントがもらえる理由

貯めたポイントは支払いに使ったり商品と交換したりできます。お買い物やサービス利用にかかる出費をポイントでまかなうことができるので、私たち消費者にとっては大変お得な制度です。ではなぜ、こうしたポイントをもらうことができるのでしょうか。

 

お店や決済サービスのポイントの場合

お店や決済サービスのポイントは、自店舗や自社サービス、あるいは提携企業の利用を促進するために発行されます。利用者にお得だと感じてもらえるようにポイントを発行することで、利用者を増やしたり優先的に利用してもらえるようになったりします。

 

ポイントサイトの場合

ポイントサイトでポイントがもらえる理由は、サイトが広告主から得た利益の一部をユーザーに還元しているからです。ポイントサイトは様々な企業（広告主）と提携しており、サイト上でその商品やサービスを紹介しています。

ユーザーが商品の購入やサービスの登録・利用をすれば、広告主側の収益が増えます。広告主は広告費をポイントサイトに支払い、ポイントサイトはその一部をユーザーに還元しているのです。

また、アンケートなどによって得られたデータは、企業の商品開発やマーケティングに活用される場合もあります。その場合、データ提供への報酬としてユーザーにポイントが付与されます。

 

 

ポイ活にはデメリットがある？

お得にお買い物やサービスを利用できるポイ活ですが、なかには「ポイ活をおすすめしない」といった声もあります。その理由は、ポイ活を行ううえでいくつかのデメリットが生じる可能性があるからです。どのようなデメリットが生じ得るのか、確認していきましょう。

 

ポイントに集中しすぎて出費が増える

ポイントを獲得することに集中しすぎると、かえって出費が増えてしまう場合があります。ポイントアップキャンペーンなどで獲得できるポイントが増えているからという理由で、不必要なものまで購入してしまうと、たとえ獲得ポイントが増えてたとしても、結果的には出費が増えてしまいます。

またポイントの還元率だけに着目して商品を購入すると、実は他のお店の方が価格が安くてお得だったということもあります。

そのほか、ポイントを得るために、年会費が必要になるクレジットカードを発行したり、有料サービスに登録したりすると、利用状況が会費に見合わず、余計な出費になる可能性もあります。

 

ポイントを貯めるのに時間がかかる

ポイ活は一度にたくさんのポイントを貯める方法よりも、少額をコツコツ貯めていく方法が一般的です。そのため、大きな成果が出たと思えるようなポイント数を貯めるには、ある程度の時間がかかります。

ポイントサイトには、一度に数千ポイントがもらえるクレジットカードの発行や口座開設などの高額案件もありますが、こうした高額案件を何度も利用するのは難しいので、継続的な収入にはつながりません。

「ポイ活で収入を増やしたい」「副業として行いたい」と考えていても、短期間で成果を上げるのは難しいかもしれません。

 

情報収集に時間や手間がかかる

上手にポイ活を行うためには情報収集が不可欠です。しかし、キャンペーン情報を収集したり、参加できる案件を探すのには時間や手間がかかる場合があります。

特に、複数のサイトを利用していると、それぞれのサイトで情報を確認しなければならないため、時間がかかってデメリットに感じてしまうこともあるでしょう。

 

管理が大変になる

ポイ活のために利用するサービスが増えると、管理が大変になるというデメリットが生じ得ます。例えば、複数の決済アプリやクレジットカードを利用すると、お店などによって使い分ける手間が増えます。

また、それぞれのポイントの有効期限などを把握できず、ポイントを上手く使えないといった事態も生じ得ます。

 

メルマガやDMが増える

ポイントサイトを通じて商品を購入したり会員登録をしたりすると、メルマガやDMが送られてくることがあります。複数のサイトからこうしたメールが多数届くと、管理が大変になります。

確認に手間がかかるようになり、大切なメールが埋もれてしまうといったデメリットが発生する可能性もあります。

 

 

ポイ活のデメリットを回避する方法

ここまで、ポイ活で生じ得るデメリットについて解説してきましたが、これらのデメリットには対処法があります。ポイ活を始める前にデメリットを回避する方法を知っておけば、安心してポイ活を始めることができます。

 

自分に合ったポイ活の方法を選ぶ

ポイ活は長く続けてこそ成果が見えてくるものなので、無理なく続けられる方法で行うことが大切です。自分のライフスタイルに合ったやり方で行えば、効率よくポイントを貯めることもできます。

たとえば、コンビニをよく利用する人はコンビニのポイントが貯まるアプリを活用したり、移動が多い人はウォーキングアプリなど移動系のポイ活を取り入れたりなど、日常的に行っていることでポイ活につなげられる行動を探しましょう。今の生活に負担がかからない程度のポイ活の方法を選ぶのが継続のコツです。

 

利用するサービスをしぼる

ポイントをたくさん貯めようとすると、利用するサービスも増えていきがちです。

利用機会の多い決済サービスにしぼったり、使いやすいポイントサイトだけにしぼったりすることで、情報収集や管理の手間が少なくなり、ポイ活を続けやすくなります。

 

本来の目的を見失わない

ポイ活の目的は、お得にお買い物やサービスの利用をすることです。例えばお買い物では、ポイントを得るために購入するのではなく、「いつもの買い物でポイントが貯まる」ことを意識しましょう。

商品を購入する際は、ポイントの還元率だけでなく、通常のお買い物と同様に商品価格などもしっかり確認して、ポイントのためのお買い物にならないよう注意しましょう。

 

ポイ活用のメールアドレスを作る

メルマガやDMを煩わしく思う人や、ポイ活関連以外のメールと区別したい人は、ポイ活用のメールアドレスを作るとよいでしょう。そうすることで、大切なメールが埋もれることもなくなり、情報収集もしやすくなります。

また、必要ないと思ったメルマガは配信停止にするなど、送られてくるメールが必要以上に増えないよう対策をしましょう。

 

信頼できるポイントサイトを利用する

個人情報流出や、不正利用といったポイントサイトの危険性やリスクを回避するために最も必要なのは、信頼できるサイトを利用することです。サイトを選ぶ際に注意・確認しておきたいことは、「運営会社の情報」「サイトのセキュリティ」「ユーザーへの配慮」の3つです。

 

■運営会社の情報
サイトの運営会社はどのような企業なのか、その実態や実績を調べれば、サイトの信用度を計ることができます。危険性のあるサイトでは、連絡先や会社の住所などの情報が記載されていない場合があります。

安全なサイトでは、運営会社の情報や問い合わせ先などが明記されています。東証一部上場グループで運営されているなど、大手企業が運営しているサイトであれば、より安心でしょう。

 

■サイトのセキュリティ
サイトのセキュリティの高さを判断するために、以下の3つのセキュリティ対策について確認しましょう。

• SSL
• プライバシーステートメント
• サイバーセキュリティ

 

SSLとは、インターネット上でデータを暗号化して送受信をする方法です。SSLを導入していれば、情報を守るだけでなく、送信される情報の改ざんを防止できます。サイトURLの冒頭が「https」となっていればSSLが導入されています。「http」だと暗号化されていないので注意しましょう。

プライバシーステートメントとは、個人情報保護の方針を明記したものです。個人情報の取り扱いや、管理に関する事柄を指します。サイバーセキュリティとは、情報が外部に流出しないようにしたり、ウイルス感染によってデータが破壊されたりしないように対策することです。

プライバシーステートメントやサイバーセキュリティに関する説明が、利用規約などにきちんと明記されているポイントサイトを選びましょう。

 

■ユーザーへの配慮
ユーザーにとって使いやすいサイトになっているかも重要な確認ポイントです。特に以下の2点は必ず確認するようにしましょう。

• ポイントの交換条件
• 退会方法

 

ポイントの交換条件で確認したいのは、有効期限の長さと最低交換ポイント数です。ポイントの有効期限が短いと、ポイントが交換できないまま失効してしまう可能性があります。最低交換ポイント数が高い場合も同様です。最低交換ポイント数は、一般的に300円〜500円程度です。最低交換ポイント数が高すぎる場合、ポイントが交換できる額に達する前に、ポイントが失効してしまう可能性もあります。

有効期限が長く、できるだけ最低交換ポイント数が少なサイトを選ぶことで、効率的かつ安心してポイ活ができるでしょう。

また、怪しいサイトでは会員を退会させないように退会方法が記載されていない、わかりにくい、あるいは複雑になっているケースがあります。利用をやめたいと思ったときにはすぐにやめられるよう、会員登録をする前に退会の条件などを必ず確認しましょう。

 

 

ポイ活にはメリットがたくさんある

ポイ活にはデメリットや注意すべき点がありますが、もちろんそれ以上のメリットが存在します。デメリットを回避すれば、ポイ活のメリットをより強く感じることができるでしょう。

 

節約になる

ポイ活の一番のメリットは、節約につながることです。日用品や食品などの必需品を購入する際に、コード決済やクレジットカードなど、ポイントが貯まる方法で支払いをすれば、購入金額の一部がポイントとして還元されます。

還元されたポイントは、次回以降の支払いに使うこともできます。併せてポイントサイトやポイ活アプリでもポイントを貯めていれば、より多くの金額をポイントでまかなうことができ、大きな節約になるでしょう。

 

家計の見直しにつながる

電気代やガス代などの固定費や食費などの生活費を、ポイントが貯まるクレジットカードやコード決済で支払えば、購入履歴や支払額が利用明細に残ります。キャッシュレス決済をメインにすることで、ポイントが貯まるだけでなく、家計簿で管理をする手間も減ります。

ついお金の無駄遣いをしてしまうという方も、定期的に利用明細を確認をすれば、家計の見直しができて無駄遣い防止につながるでしょう。

 

気軽に始めやすい

ポイ活には様々な方法がありますが、誰でも気軽に始めやすいものが多いです。難しい専門知識やスキルを必要としないので、未経験の方でも簡単に取り組むことができます。

自分のペース、自分のやり方でできるため、楽しみながらポイントを貯めることができ、大きな負担を感じることなく続けられるというメリットがあります。

 

新たな商品やサービスとの出合いにつながる

ポイントサイトでは、色々な商品やサービスに関する案件があります。飲食店、美容院の利用といった案件もあります。ポイントサイトの利用は、新しい商品を知るきっかけになったり、知らなかった店舗やサービスとの出合いにもつながります。

その中で自分が良いと思える商品やサービスが見つかるかもしれませんし、今まで興味を持っていなかった分野に惹かれることもあるでしょう。そういう意味でも、ポイ活は暮らしを豊かにしてくれます。

 

スキマ時間を有効活用できる

ポイントサイトでは、ミニゲームや広告クリック、動画視聴などでポイントを貯めることもできます。ちょっとしたスキマ時間でできる案件がたくさんあるので、何でもない時間をポイントに変えることができます。

 

 

まとめ

今回は、ポイ活のデメリットやそれを回避する方法を紹介しました。ポイ活を始める前にデメリットを理解しておくことで、危険性やリスクをあらかじめ回避することができます。

また、ポイ活にはデメリットを上回るメリットもあります。デメリットを回避できれば、メリットを存分に感じながら安心してポイ活をすることができます。まだポイ活を始めていない方は、今回紹介した内容を参考にして、ポイ活に挑戦してみましょう。

【この記事内の情報は2023年4月11日時点のものです】

 

 

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